水素の話part.4

・酸化、炎症、アレルギーに有効

水素分子が悪玉活性酸素を取り除く「抗酸化作用」がある他、「抗炎症作用」や「抗アレルギー作用」があります。詳しくは研究段階ですが、負のスパイラルといわれる根本的な原因が活性酸素なので水素が有効だと思われます。

悪玉活性酸素(酸化)→老化→(炎症)→アトピー→(アレルギー)→しみ、しわ→(細胞死)→糖尿病→(代謝が悪化)→慢性的酸化→(疾病)→がん、心筋梗塞・・・

炎症は、細胞が壊されたときなどに、その異常を取り除こうとして起きます。例えると、炎症は体の中に起こった‟火事“です。火事は家から家に飛び火するように、細胞から細胞に飛び火していき身体が危険を知らせるために皮膚を赤く腫(は)れさせます。この赤く腫れさせるのが「炎症サイトカイン」とよばれ、リュウマチなどもこれが原因で慢性疾患となっていると考えられています。水素にはこのような炎症も抑える効果があるといわれています。

日焼けなどの炎症にも水素が有効です。紫外線によってビタミンDがつくられ免疫力を強めますが、負担がかかりすぎるとシミの原因になります。日焼け止めクリームには紫外線を反射する「反射剤」が入っているものがあり、それによって肌が守られています。ですが、反射材は水と光に反応して悪玉活性酸素を発生させるものもあります。この悪玉活性酸素にも「抗酸化作用」がある水素の働きで肌を美しく保ってくれます。また同じような機序で、ダイエットや二日酔いにも効果があります。

・遺伝子との関係

遺伝子とは、親から子供に受け継がれる細胞の中にある「設計図」です。設計図に従ってタンパク質が作られ、代謝が行われています。遺伝子は健康維持にとても重要な役割があります。

遺伝子は活性酸素によって傷つくと病気や老化などの原因にもなります。

「遺伝子スイッチ」といわれるたくさんのスイッチが遺伝子にあります。このスイッチが生活環境や習慣によって「オン」になったり「オフ」になったりします。例えば「長寿遺伝子」がオンになれば遺伝子上では長生きできます。また、水素が脂質代謝を促すたんぱく質をつくる遺伝子スイッチをオンにしやすい環境が作られることが分かってきました。逆に水素がオフにするものは、前述の「炎症性サイトカイン」のスイッチです。ただ、水素が遺伝子のスイッチをオンやオフにできる理由は研究中だそうです。

・疲れにくい身体をつくる

同じだけ運動しても乳酸がたまりにくく筋肉の疲労回復がいいという研究データも発表されています。最近はヨガ、スポーツジム、エステなどでも水素水が置かれています。アスリートも水素水を飲むようになりました。

すべての人が日常生活で、毎日活性酸素が発生します。健康、美容、スポーツ、疾病など目的や体の状態に合わせて水素を取り入れていけば健やかな身体を保っていけます。

水素は拡散性(かくさんせい)のため体にたまりませんので、安全で安心して使えます。水素吸入(スイソニア)、水素水、水素風呂、水素入り化粧品など医療や美容でさらに使われていくと思います。